空気が澄んだ日に少し高台に登ると、海に浮かぶ黒島や硫黄島、屋久島などを見渡すことができます。果てしない大海原と南へと連なる島々が、ここ枕崎の地が最果てであることと同時に広大な海への出発点であることを感じさせてくれます。
薩摩半島南西端部に位置する枕崎市は人口約2万人、四方を海と山に囲まれた港町です。古くからカツオ産業で栄え、海沿いにはかつお節工場が立ち並ぶ他にはない景観を見ることができます。また農業も盛んで茶葉や菊の主要生産地の一つでもあります。
小さなまちですが一通りの施設はそろっており、買い物など日常生活にはそれほど不便はありません。ほどほどの田舎具合でちょうど良い規模のまちです。
私は地域おこし協力隊として2018年に枕崎市に移住しました。同じ九州にずっと住んではいましたが、鹿児島には縁もゆかりもないIターンでの移住です。もともと知らない場所への憧れはありましたが、田舎への憧れは何もありませんでした。枕崎のまちも偶然辿り着いた場所ではありますが、とても過ごしやすく感じています。
喧騒から少し離れたところにある鹿児島県。雄大な自然や住んでいる人のおおらかさなど鹿児島特有の雰囲気を感じながら日々暮らしています。
枕崎市では移住体験ツアーを2019年度中、通年開催しています。移住の形は人それぞれ。参加者ひとりひとりのご要望に応じるオーダーメイド型の移住体験ツアーになっています。
1日2日体験してみても分からないことは多いかと思いますが、実際に枕崎市に移住した人との交流も含めて、枕崎での暮らしをより具体的にイメージできるように、暮らしの体験や農業体験などのプログラムを組み立てます。鹿児島で暮らしてみたい、今の生き方を少し変えたいという方、是非このツアーに参加してみてください。
幸田大史
<プロフィール>
枕崎市地域おこし協力隊 幸田大史
福岡県出身。平成30年4月より枕崎市地域おこし協力隊に配属
【移住体験ツアーの情報はこちら】
https://www.city.makurazaki.lg.jp/site/ijyu/11711.html