鹿児島県沖永良部島の2025年産テッポウユリの球根取引が20日から始まっている。今年の出荷量は117万1200球(前年実績比26万6830球減)を見込む。好天が続く島内のほ場では、生産者が掘り取り作業に汗を流す姿が見られる。取引期間は7月10日までの21日間。
永良部百合・フリージア生産出荷組合和泊、知名両町支部の各事務局によると、今期の生産者は32戸(前年比4戸減)で、栽培面積は前年実績比71アール減の859アール(和泊574アール、知名285アール)。価格は消費者物価指数に応じて前年より上がった。
22日、知名町新城のほ場で堀り取り作業をしていた児玉スエノさん(62)は「梅雨も早く明け、天気がいい日が続くので、掘り取りは例年より早く終わりそう」と話した。

ユリ球根の掘り取りが進められているほ場=24日、和泊町