
こんにちは。YakushimaFilmのシュンゾウです。この原稿を書いている6月下旬は毎年梅雨の真只中なのですが、今年はもう梅雨が明けました。九州南部は27日、70年ぶりに6月の梅雨明けとなり、全国で最も早かった梅雨入り(5月16日)と合わせ、異例の梅雨期となりました。

奥岳では夏を感じさせる入道雲がわいていました。

シャクナゲの開花劇は終わり、シャクナゲの実が膨らんでいました。

シャクナゲは花が終わってから、新芽が展開されていきますが、クリーム色のワタのようなものに覆われて新芽が広がります。花はもちろん美しいのですが、このシャクナゲの新芽のシーズンもとても趣きがあって自分はとても好きです。

この写真には一つも花は咲いていないのですが、シャクナゲの新芽が多い登山道は、アセビの赤の新芽も相まってとても華やかで、歩いていてとても清々しいです。

シャクナゲより早く咲いたアセビの実もだいぶ膨らんでいました。
そして、新たな高山植物も続々と咲き出していました。










こうやって羅列すると、屋久島の高山には、屋久島ならではの植物が多いことに気づきます。今回紹介した花の半数以上は、屋久島で独自の進化をとげた植物たちです。
1年でもっとも高山植物の花が咲くのがこの時期からです。足元に咲いている、屋久島でしか出会うことができないこれらの小さな高山植物を見つけた時、なんとも心豊かな幸せな気持ちになります。
過酷な高山という環境下で、この小さな体のいったいどこに、こんなにも美しい花を咲かす力が宿っているのでしょうか。この島にはいったいどれほどの神秘が内包されているのでしょう。
住めば住むほど、旅をすればするほど、好きになっていく島、屋久島。
7月に入って、まだまだ新たな高山植物が咲きだすので、また来月紹介したいと思います。
ではまたっ!