親子で発掘調査体験 昔の人の生活に思いをはせる 伊仙町のミンツキ遺跡

更新日:

 鹿児島県徳之島の自然や文化について学ぶ「徳之島のいろは」の「発掘調査体験」が6日、同島伊仙町のミンツキ遺跡であった。親子連れなど19人が参加し発掘調査を体験。グスク時代から近世にかけての人々の生活に思いをはせた。

 「徳之島のいろは」は、伊仙町歴史民俗資料館が主催する「地域の特色ある埋蔵文化財活用事業」の一環。今回のイベントは今年度3回目で、年度内に計5回の開催を予定している。

 調査は熊本大学考古学研究室が実施。同研究室は45年以上前から奄美、沖縄、トカラ列島の調査を行っており、昨年、13年ぶりに南島での調査を再開。徳之島でのミンツキ遺跡の調査も始まった。

 この日は同研究室の学生ら16人も体験学習をサポート。発掘調査の注意点を説明しながら、参加者は縦、横5メートルを1・2メートル掘り下げた状態の区画を、スコップなどを用いて丁寧に削り取り、青磁などのかけらを発掘した。

 父親と一緒に参加した糸木名小5年の男児(11)は「本物の遺跡を発掘するのが楽しそうだと思い参加した。昔のものが出てきて、昔の人の暮らしを想像してみた」と話した。

 同館学芸員の安田未来さんは「現場に来て体を動かすことで、楽しみながら徳之島の歴史について興味を持つ入り口になればうれしい」と語った。

ミンツキ遺跡の発掘調査を体験する参加者=6日、伊仙町

 

『南海日日新聞』LINEニュース配信中

その他のニュースはLINEでチェック!

友だち追加

-あまみじかん
-, , , ,