キビ搬入は17万1444トン 徳之島・南西糖業=前期8146トン上回る

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 南西糖業徳之島事業本部は18日、2024―25年期の製糖実績速報を発表した。搬入量は3町合計で17万1444トンとなり、前期実績(16万3298トン)を8146トン上回った。収量増の要因について同事業本部は「降水量が多く気温も高かったため、生育状況が平年よりやや良かった」と分析している。

 原料搬入は徳和瀬工場が15日に、伊仙工場は17日に終了した。原料受け入れ日数は徳和瀬工場が86日間、伊仙工場は88日間だった。操業は徳和瀬工場が16日に終了、伊仙工場は18日まで。

 町別の原料生産量は天城町6万5114トン(前期比3145トン増)、伊仙町5万3922トン(同3043トン増)、徳之島町5万2408トン(同1958トン増)。

 平均買い入れ糖度は前期より1・39度低い13・86度。最高は17・30度、最低は6・60度で、いずれも前年を下回った。平均買い入れ糖度1トン当たりの農家手取り額の概算は2万4415円で、過去最高だった前期(2万6511円)を2096円下回った。同事業本部によると前期は糖度が高い年だったためで、今期は平年並み。

 作況は、24年の梅雨明けから7月にかけて降水量が少なく干ばつが続く傾向だったため、キビの生育は平年並みに推移。一方、9~11月には降水量が平年を大きく上回り気温も高かったことから「生育に好条件が整い、平年よりややよい生育状況となった」と分析している。

 糖度は登熟期(9~11月)の降水量と気温に影響を受けて登熟が進まず、平均買い入れ糖度が13・86度とほぼ平年並み。単収(10アール当たり収量)は昨年実績の5181キロは超える見込みとしている。

操業を終えた南西糖業徳和瀬工場=18日、徳之島町

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