うんとこしょ、どっこいしょ! 田検小=カブじゃなく、桜島大根収穫

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「うんとこしょ、どっこいしょ」。宇検村の田検小学校(平山晋校長、児童58人)の1年生13人は、同校の畑で5日、桜島大根の収穫を行った。1年生が1学期に国語の授業で習う童話「おおきなかぶ」にちなみ、児童らは真ん丸の桜島大根をカブに見立て、泥だらけになりながら協力して力いっぱい引っ張った。

同校が生活科の時間で行う授業の一環で、2023年から始めた。桜島大根の栽培や収穫を通して児童らに授業内容を深く理解してもらうことが目的。校内の一角の約20平方メートルの畑に昨年9月末に種をまき、草取りや水やり、間引きも児童らが実施した。

収穫前には自分の名札があるダイコンを前に記念撮影。児童らは「想像通りに育った」「葉っぱがちくちくする」などと感想を言い合った。平山校長から「葉をかき分け、集めて引っ張り上げて」と説明を受けた後、収穫スタート。

葉がちぎれたり、重くて持ち上げられなかったりすると、児童らは童話さながら列をなして収穫を助け合った。今年は21個のダイコンが採れ、一つ一つ重さを計量。今年の最大は4・1キロだった。いくつかのダイコンは今月13日の給食でも提供される。

収穫を終え、久保歌菜恵さん(7)は「『大きくなあれ』とおまじないをかけながら育てたダイコンは、想像していたより重くてびっくり。お話の登場人物の気持ちが分かった。ダイコンはシチューやカレーに入れたらどんな味がするのか気になる」と満面の笑み。

平山校長は「今年は夏の暑さで種まきを遅らせた。生育が心配だったが何とか育ってよかった。子どもたちが体験から学ぶ機会になった」と話した。

 

童話「おおきなかぶ」さながら協力して桜島大根を収穫する児童ら=5日、田検小

 

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