鹿児島県産本格焼酎の品質向上を目的とした2024酒造年度県本格焼酎鑑評会(県酒造組合主催)の審査が21、22の両日、鹿児島市の県酒造会館であった。審査したのは県内124製造場の214点。奄美黒糖焼酎は12場から計22点が出品された。審査結果は2月14日に同市内のホテルである表彰式で発表する。
今年度の審査対象は、サツマイモが24年7月以降、黒糖などが同年1月以降に製造されたもの。黒糖以外の原料別出品数はサツマイモ162点、麦22点、米8点。全体の出品製造場数は前年度から3場減り、出品点数も5点減った。
22日は黒糖、麦、米の審査があり、熊本国税局や県工業技術センター、鹿児島大学の計7人が審査員を務めた。
審査長の小濱元熊本国税局鑑定官室長は黒糖について「黒糖の良い香りが出ているものもあれば、花やミカンなど黒糖以外の香りのものもありバラエティーに富んでいた。香りはそんなに立っていないが、甘みやまろやかさなど蒸留酒としての貯蔵がしっかり効いたものもあった」と講評。特に若者世代や女性向けの飲み方として注目されている炭酸割りとの相性もいいと高く評価した。