鹿児島県奄美大島の大和村にある大和小学校(新村篤校長、児童27人)で1月19日、黒糖作り体験があった。3・4年生12人が参加し、校内や住民提供の畑から児童らが刈り取ったサトウキビの圧搾や、大釜を使った煮詰め作業を体験。郷土の特産品へ理解を深め、出来立ての黒糖を味わった。
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総合的な学習の時間の一環。児童は今年度、郷土学習としてサトウキビについて学んでいる。昨年11月の学習発表会では、奄美大島にサトウキビの苗と黒糖製造技術を導入したと伝えられる村の偉人・直川智(すなおかわち)翁の劇を演じたほか、同月に龍郷町の水間黒糖製造工場を見学した。
作業はサトウキビの水洗いからスタート。続いて圧搾機を使いキビを搾り、汁を焦がさないよう丁寧に混ぜながら、端材や乾燥させたキビの搾りかすで炊きつけた大釜で煮詰めた。
圧搾機にサトウキビが挟まれてキビ汁が流れると児童らは歓声を上げて喜び、校内で育てたものと住民提供のものの飲み比べもした。黒糖が完成すると「甘くておいしい」と笑顔を見せていた。
初めて作業を体験した3年生の女子児童は「1年生の頃から作ってみたかった。貴重な機会でうれしい」と笑顔を見せ、「今のように便利な機械がなかった昔の人はもっと大変だったんだと思う。これからも伝統を守っていきたい」と話した。
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