奄美の海の玄関口・名瀬港の新たな旅客ターミナル(建屋)が鹿児島県奄美市の同港にこのほど完成し、行政や報道関係者に6日公開された。現在使用しているターミナルは1975(昭和50)年に整備され、老朽化が進んでいることから半世紀ぶりにリニューアルされた。県は今後、椅子やテーブルなどの備品のほか、送迎車両用のロータリー部分などを整備し、2026年度中の供用を目指している。
新ターミナルは2024年1月着工。鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積1905・4平方メートル。外観に大島紬の柄をイメージしたデザインを取り入れ、港の景観に溶け込むよう1階部分は海、2階と3階は砂浜をイメージした配色。各階の床にも大島紬の龍郷柄をイメージしたデザインを採用している。

完成した名瀬港新旅客ターミナルの外観6日、県奄美市名瀬
1階に発券所や待合所、管理事務所、受託手荷物所、観光案内コーナーなど配置。2階には待合所や売店、授乳室などがあり、3階は待合所と展望所が整備されている。エレベーターのほか、エスカレーターや乗降客用スロープ、多目的トイレもあり、利便性が向上した。2階にボーディングブリッジへの通路がある。待合所の座席数は現在のターミナルと同程度の約130席を計画、団体客用のオープンスペースも確保する予定。
新旅客ターミナル本体の工事費は約9億9千万円。総工費は12~13億円を見込んでいる。
県によると、名瀬港の年間乗降客は23年で約14万人。既存のターミナルは1階部分が荷役作業用に使用しているので、新ターミナルの供用後もしばらくは解体せず利用する方針。

1階の内部=6日、県奄美市名瀬

