島の特産品に アボカド栽培7年目で豊作 知名町の太さん

更新日:

 鹿児島県知名町住吉の会社経営、太直造さん(75)が栽培するアボカドが多くの実をつけた。周囲に配るなどして好評だ。国産は希少で国内流通のほとんどを輸入に頼る今、「みんなで作り、沖永良部島の特産品になれば」と話している。

 アボカドはクスノキ科ワニナシ属の常緑高木。果実は栄養価が高く、良質な不飽和脂肪酸を豊富に含み、別名「森のバター」と呼ばれている。

 太さんはアボカドの味にほれ込み、2019年から栽培に着手。熱帯果樹研究者や農業従事者などで構成する日本熱帯果樹協会からの情報収集や本などで栽培法を学び、現在3カ所のほ場で11品種計約50本を育てている。

 接ぎ木や種まきで増やし、栽培を始めて3年目ごろから実をつけるようになった。今年は8月末から約200個を収穫。収穫時期は品種によって異なり、11月末ごろまで取れる予定だという。

 アボカド栽培に関心のある人は多く、島内外からの視察を受け入れているという太さん。「おいしいと言われればうれしくて。虫害に遭うなど、栽培についてはまだ分からないところも多くもっと勉強したい。生産量が増えれば島外出荷もできるのでは」と声を弾ませた。

栽培7年目で多くの実をつけ、好評を得ている太直造さんのアボカド=3日、知名町

 

『南海日日新聞』LINEニュース配信中

その他のニュースはLINEでチェック!

友だち追加

-あまみじかん
-, , ,