地域の繁栄祈り、八月踊り 新築の家で土地踏み固める 奄美市名瀬有屋

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 鹿児島県奄美大島の奄美市名瀬有屋町で22、23の両日、伝統の八月踊りがあった。地域の子どもから大人まで大勢が参加。町内の家々を回って歌を掛け合いながら踊り、地域の繁栄を祈った。

 22日は午後7時、町内にある祭場トネヤからスタート。有屋町では家々を回りながら八月踊りを踊って餅をもらう「ムチモレ」の伝統もある。保初男町内会長(62)は「地域をより盛り上げ、五穀豊穣(ほうじょう)を願うための行事。有屋では今でも新築の家で『新築祝い唄』を歌い、踊りながら土地を踏み固めて自然災害から家を守るように祈っている」と話し、この日も新築の家で披露した。

 昨年、同町に引っ越してきた平良智美さん(42)は昨年に続き今年も自宅で踊り手を迎え入れた。平良さんは「多くの方に来ていただいてうれしかった。有屋のムチモレは活気にあふれ、よその土地から来ても温かく迎え入れてくれる。町内の子どもたちも積極的に参加しており、次の世代にもつなげていけたら。踊り手としても盛り上げたい」と話した。

地域活性化を祈って家々を回った八月踊り=22日、奄美市名瀬有屋町

 

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