笑いだした屋久島の森

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こんにちは!ヤクシマフィルムのしゅんぞうです。
2月に雪山の投稿をしましたが、それ以降も2度寒波がやってきて3月下旬の今でも奥岳は雪が残っています。

標高1000mほどから九州最高峰の宮之浦岳(1936m)をのぞむ

今年は例年に比べて里でも寒さが和らがず、お茶屋さんの新茶の収穫も遅くなるとのこと。夏が猛暑になったかと思えば、冬は大雪が降るほど寒さが続いたり。季節感が変わりつつあることを多くの島の方々が感じているようです。

太鼓岩眼下の小杉谷の森はヤマザクラの開花はなく一見まだ冬のたたずまい

奥岳はまだまだ冬の世界ですが、屋久杉が多く自生する山岳の中腹では、森の中を歩いてみると、春があちこちで感じられるようになってきました。

屋久島の山に春をつげるとよく言われている屋久島固有種のオオゴカヨウオウレン
白谷雲水峡登山口のヤクシマオナガカエデかウリハダカエの新芽が開き始めた

昔の私たちの先祖は、春を「山が笑う」と素敵な表現で伝え合っていたそうです。きっと、春の訪れを人間も笑顔で迎えていたのでしょう。この季節に外を歩けば、会う人会う人、みんないい表情してる。木々の芽吹きが人の心に与える作用は、この島では計り知れないです。

これから次々に様々な植物たちが色とりどりの新芽を開き、この島を一年で最も華やかな風景にしていくことでしょう。

鹿も冬毛から夏毛に。頭部だけが明るい茶色になっているのがわかりますか?冬は全身焦茶色していますが、これから徐々に赤茶色になっていきます。

森の中で春探しをするのが楽しい季節の屋久島から、春のお届けでした。
ではまたっ!

-やくしまじかん
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