「玉黄金」の収穫始まる 徳之島=タンカンはさみ入れ、糖度やや低めも豊作

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鹿児島県徳之島町の柑橘(かんきつ)生産組合(米原稔組合長、組合員107人)は1月27日、2024年度徳之島産タンカン「玉黄金」のはさみ入れ式を、同町亀津にある幸健一さん(80)の農園で開いた。今季は例年に比べ糖度はやや低めだが、豊作で収量は350~400トンの予定。出荷は2月から3月上旬にかけて最盛期を迎える。

町農林水産課によると町産タンカンの今期の栽培面積は約80ヘクタール。15日に行った品質分析では、糖度が平均10・1度(前年比2・1度減、酸度は同0・82(同0・19%減)とともに低め。低糖度は秋に寒の入りが遅れたためとみられる。

はさみ入れ式には生産者や行政、流通関係者ら約30人が出席した。米原組合長(70)は「今年は表年で着果率も高く、多くの収穫も期待できる。若い生産者の新規参入も増加していて喜ばしい」とあいさつ。高岡秀規町長と来賓らが鮮やかに色付いたタンカンにはさみを入れて収穫開始を祝った。

栽培歴33年で現在1ヘクタールの農園で約300本の果樹を育てている幸さんは「タンカン栽培は剪定(せんてい)と摘果が重要。今年は大玉で味も申し分ない。安定して良い品質に育ってくれた」と笑顔を見せた。

色付いたタンカンを収穫するはさみ入れ式参加者=1月27日、徳之島町亀津

 

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