シブリやマコモ、おいしく食べよう 龍郷町=町民考案のレシピ集、地産地消促進へ

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鹿児島県龍郷町農林水産課などは2023年度、地場産農作物を使った町民考案レシピを掲載した冊子を制作した。今年3月に完成し、4月末に町内全世帯に配布。制作担当者らは「地場産野菜のいろんな食べ方を知ってもらう機会になれば」と期待している。

レシピ集は「島野菜を使った美味しいレシピvol.1 しぶり・マコモ・かぼちゃ編」。県の23年度「かごしまの〝食〟推進事業」の一環で、初めて制作した。

地場産農作物に対する住民らの関心を高め、地産地消を促進することが目的。町内ではシブリ(冬瓜)やマコモがよく知られるが、カボチャを生産する農家も多く、町の推進作物にも指定されている。

レシピの考案には町生活研究グループ連絡協議会、町食生活改善推進員協議会、町学校給食センターが協力し、実際に調理して実証を行い管理栄養士や栄養教諭らが監修。「しぶりのあんかけ煮」「マコモサラダ」「かぼちゃのカップケーキ」など計20種類が完成した。

昨年は学校給食でもレシピを採用。学校給食センターの樗木真幸栄養教諭は「献立表には生産者の名前と在住地も記載し、児童生徒がより地場産野菜に親しみを持てるよう工夫した。マコモやカボチャのサラダが人気で『おいしい』という声が聞けた」と話した。

レシピ集は町内の各学校にも配布する予定。24年度は第2弾の制作も計画している。町農林水産課の碇山小百合係長は「町内の農産物をもっと知ってほしい。旬の時期には栄養も豊富になる。ぜひレシピ集を活用して食べてもらえたら」と語った。

冊子はカラーでB5サイズ10ページ。無料。問い合わせは電話0997(69)4524龍郷町農林水産課へ。

龍郷町農林水産課が中心となり制作した、地場産農作物を使った町民考案のレシピ集=4月30日、龍郷町役場

-あまみじかん