第26回渋谷・鹿児島おはら祭り(同実行委員会主催)が5月28日、東京・渋谷で開催された。鹿児島にゆかりのある関東47踊り連と鹿児島の8踊り連が出場。趣向を凝らした衣装と踊りを披露した。踊りの美しさやチームワークを競うコンテストで、奄美愛しゃ連(保宜夫・保禮子連長)が渋谷区長賞を受賞した。
渋谷・鹿児島おはら祭りは、鎌倉時代に渋谷一帯を所領した相模国の豪族・渋谷氏が一族挙げて薩摩に移住したことに由来し、1998年に始まった。毎年、数千人の参加者と観客が渋谷の街を埋め尽くし、にぎやかな雰囲気に包まれる。
愛しゃ連以外の奄美関連踊り連は▽東京喜界会・島踊りの会▽東京奄美会女性部▽奄美高、大島工業高の卒業生などで組織する東京配田ケ丘同窓会。各踊り連は、世界自然遺産に登録された島の魅力を横断幕などで紹介。東京奄美会は大島紬姿で島の伝統産業をアピールした。
奄美愛しゃ連は2002年の鹿児島市長賞に続く2度目の入賞。保連長は「この日のために龍郷柄の法被を新調した。世界自然遺産に登録された島の魅力と奄美群島復帰70周年に寄せる思いを踊りに込めた。合い言葉は『笑顔で踊って奄美をPR』。受賞の喜びを島の皆さんに報告し、これからの励みにしたい」と笑顔で語った。