「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録5周年を記念した「天城岳松原登山道ウオーク」が21日、天城町の同登山道であった。町内外から約20人が参加。参加者は奄美群島国立公園特別保護地区かつ世界自然遺産登録地域という重要なエリアを歩いて色とりどりの花や木の実をめで、徳之島の植物の特徴を学ぶとともに雄大な自然を体感した。
イベントは、地域住民が徳之島の自然を深く知った上で守りつないでいく意識を高めるために実施。2022年3月に同登山道がオープンしてから隔年で開催し今回3回目となる。
天城岳は標高533メートル。登山道は全長約730メートルで、この日は往復約1860メートルのAコースと、約840メートルのBコースに分かれて開催した。
参加者は同町自然保護専門員の岡崎幹人さん(52)の案内で足を進め、鮮やかな赤色のヤブツバキやセンリョウ、マンリョウ、瑠璃色が目を引くリュウキュウルリミノキなどを観察した。道中は徳之島の方言で甕(かめ)を意味する「カームィの滝」や、「マチャラ(松原)の滝」、「マムイ(見守る)の滝」など趣の異なる滝を楽しんだ。
Aコースの折り返し地点はオキナワウラジロガシ林。岡崎さんは「オキナワウラジロガシが林立しているのは、徳之島の森の特徴の一つ」と説明した。
初めて同登山道を歩いたという西阿木名小4年の吉川陽貴さん(10)は「オキナワウラジロガシとシイノキを見分けられるようになった。いつか天城岳の頂上まで行ってみたい」と笑顔。弟で同小2年の大惺さん(8)は「景色がきれいで楽しかった。センリョウとマンリョウの違いが分かった」と話した。

植物を観察しながら松原登山道を歩く参加者=21日、天城岳

