鹿児島県大島郡瀬戸内町の篠川小中学校(八木修一校長)の全校児童生徒11人は14日、同校内で育てた「古志大根」を地域の高齢者約20人に贈った。同日、集落の集会施設で開かれた交流会で高齢者たちへ直接手渡した。高齢者らは子どもたちが心を込めて作った古志大根を喜んで受け取った。
古志大根は同町古志集落発祥。栽培期間は5カ月ほどで、葉の部分が大きく、根の上部が薄赤いのが特徴。唯一栽培していた地元住民が2021年に亡くなったことを受け、同校は地域の野菜を残そうと22年に栽培を始めた。
今年、同校で収穫された古志大根は約80本。昨年10月に種の植え付けがされ、2月に収穫。大根は児童生徒たちの家庭などにも配られた。
交流会は児童、生徒たちが島唄「ワイド節」を朗らかに披露したり、高齢者らと昔ながらの遊び「ナンコ」を楽しんだりするなど、和やかな雰囲気に。児童生徒たちが笑顔で大根を手渡すと、受け取った高齢者は「ありがとう」とほほ笑んだ。
中学3年の生徒は「おいしいと思ってもらえたらうれしい。おでんにして食べるのが楽しみ」と話した。
篠川老人クラブ深山会の金井直利さん(82)は「子どもたちからたくさん元気をもらった。古志大根は初めて食べるのでとても楽しみ」と笑顔を見せた。

校内で育てた「古志大根」を手渡す児童と受け取る地域の高齢者=14日、瀬戸内町

