旧暦1月1日に当たる17日の夜、鹿児島県奄美市笠利町の節田集落(長谷川雅啓区長、301世帯467人)で旧正月の伝統行事「節田マンカイ」があった。向かい合って座った男女が歌を掛け合い、手踊りを繰り広げる伝統の遊びで、新年をにぎやかに祝った。
正月マンカイとも呼ばれ、かつては男女の出会いの場にもなっていたという。笠利地区の各地で行われていたが、現在は節田集落にのみ残る。2008年に県の無形民俗文化財に指定された。
この日は集落の生活館で午後7時すぎから行われ、地域住民約100人が参加。三味線とチヂン(太鼓)に合わせて「塩道長浜」などの曲を歌いながら、互いの手のひらを重ねたり、膝をたたいたりして手踊りを繰り広げた。
前区長の朝郁夫さん(71)は「集落では月2回、節田マンカイや八月踊りの練習をしている。伝統行事を保存しようという機運が若い人たち、子どもたちにも根付き、集落行事は毎回にぎやか」と話していた。

男女が向き合い、歌掛けと手踊りを楽しんだ旧正月行事の「節田マンカイ」=17日、奄美市笠利町

