約600年前に沖永良部島を治めていたとされるえらぶ世之主に仕えた4人の強力な豪族「四天王」にゆかりのある集落住民が一堂に会する「世之主サミット」が1月31日、鹿児島県和泊町の国頭研修会館で開催された。約50人が参加。各集落に残る世之主や四天王にまつわる伝説、後世に伝える取り組みなどについて語り合い、交流を深めた。
四天王は国頭弥太郎、後蘭孫八、西目国内兵衛佐、屋者真三郎とされている。サミットは和泊町国頭の活性化に取り組む住民有志団体「国頭(くんじゃい)なんでも弥太郎会」(棚窪時雄会長)の設立10周年を記念して同会が主催し初開催。地元舞踊団体「風舟会」が国頭弥太郎の伝説を歌った「くんじゃい弥太郎賛歌」に振り付けた踊りを披露し、オープニングを飾った。
四天王それぞれが拠点としていた地域の住民を代表して和泊町国頭の川間佳俊さん、同町後蘭の岸田善光さん、知名町屋者の吉田満男区長、同町下城の市來助徳区長がスピーチ。紙芝居や歌の制作など後世に伝える取り組みなどを紹介した。
和泊町内城の桂弘一さんは世之主の城跡とされる場所の保全と活用についてこれまでの成果や今後の計画などを説明。郷土史家の先田光演さんが総括として「その地域に伝わる伝説の重要性を後世に伝えていこうとする取り組みはまさに四天王にふさわしい。きっちりとした学問的な研究があり、その上に伝説、物語、その上に現代的な創作の3段階あることを理解し、話を聞いたり読んだりしてほしい」などと語った。
サミット後は懇親会で交流を深めた。棚窪会長(73)は「昔の四天王は集まって酒を飲んだであろうという仮定から、600年後のわれわれも集まろうと計画した。今後もつながりを持続できれば」と話した。

えらぶ世之主とその重臣4人とゆかりのある地域住民が一堂に会し交流した「世之主サミット」=1月31日、和泊町

