地元社会人が出前授業 奄美で働く魅力など伝える 大島高

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 鹿児島県奄美市名瀬の県立大島高校(堂薗幸夫校長、生徒632人)で18日、地元企業などで働く社会人が、自分の仕事における経験や意見を生徒たちに伝える出前授業があった。生徒たちは社会生活の具体的な話を聞くことで、高校卒業後のイメージを膨らませた。

 県が毎年実施する「かごしま〝職〟の魅力発見プロジェクト」の一環。生徒たちの職業観の醸成を図り、鹿児島や奄美で就職した後の暮らしについて理解を深めることなどが目的。受講したのは2年生212人。講師は▽自然・環境▽経済・産業▽防災▽福祉・健康▽企画・企業▽観光▽伝統―の各分野が専門の7人で、生徒たちは自身の進路や研究テーマに沿った授業を選んで受講した。

 企画・企業分野では奄美大島を中心に結婚式のプランニングやイベント制作などを手掛ける坂井三智子さん(49)が登壇。奄美で働くことの魅力を伝えた。大島高卒の坂井さんは地域の体育館で開かれた結婚式の様子を紹介。新郎新婦の家族や地域住民の力を借りて結婚式を企画した当時を振り返り「まさに〝結〟の力。奄美には何もないと言われがちだが、何でもあるという気持ちになる」と話し、「人を楽しませたいという気持ちが大事」と生徒たちに伝えた。

 坂井さんの授業を受けた生徒は「結婚式で地域全体が明るくなった話がすてきだと思った。奄美で働きたいと思っているのでイメージがしやすくなった」と話した。

【写真】結婚式のプランニングなどを手掛ける坂井三智子さん(写真右)の話に耳を傾ける生徒たち=18日、奄美市名瀬

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