ウーハギ始まる 技術継承のため体験者募集 沖永良部芭蕉布会館

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 鹿児島県沖永良部島・知名町下城の沖永良部芭蕉布会館(長谷川千代子代表)で9日、切り倒したイトバショウの皮を剥いでいく「ウーハギ」が始まった。剥いだ皮はあくで煮た後、繊維を一本一本丁寧に取り出して糸を作る。この工程を来年3月まで繰り返し、製品作りに備える。

 この日は同会館近くの畑で長谷川代表(86)ら6人が約50本のイトバショウを刈り取った後、同会館前でウーハギ作業。幹の外側からウァーホー、ナーウー、ナーグーと呼ばれる硬さの異なる繊維を取り分けた。上質のナーグーからは着物や洋服が作られるという。

 同会館では技術継承にも力を入れており、期間中、作業の体験希望者を募集している。長谷川代表は「今年もいい繊維が取れている。昔の人の知恵をぜひ体験して知ってほしい」と呼び掛けた。

 体験には事前予約が必要。体験で作った糸の半分は持ち帰ることができる。問い合わせは電話0997(93)4753同会館へ。

沖永良部芭蕉布会館で始まったウーハギ作業=9日、知名町

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