鹿児島県奄美大島・龍郷町秋名で9日、2025年度産のマコモ産地直売会(秋幾マコモ生産組合主催)があった。町内外から秋の味覚を求めて大勢の買い物客が訪れ、マコモや黒米などの地元産の農作物を買い求めた。
毎年この時期の恒例行事。同地区のマコモ生産者が田袋のそばにテントとのぼり旗を立て、取れたて1パック1000円のマコモや地場産農作物も販売した。
毎年直売会を楽しみにしているという奄美市の東たにこさん(76)は「昔この辺りに住んでいて、お友達の直売所でおしゃべりしながら楽しく買い回った。20パックほど買って都会の知り合いに送っている。豚肉とよく合い、天ぷらなどにして食べたい」と笑顔で話した。
秋幾マコモ生産組合の重山榮仙組合長(75)は「昨年より買いに来る方は少ない様子。買い求める方のために白くてきれいなマコモを用意するようにしている。温暖化の影響か、年々収穫時期が遅くなってきている事が心配」と話した。

田袋で開かれたマコモ直売会=9日、龍郷町秋名

