懐かしい60年前の給食 町長らと再現メニュー味わう 伊仙町鹿浦小

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 鹿児島県徳之島・伊仙町の町立学校給食センターは7日、旧徳之島農業高校を仮校舎としている同町立鹿浦小学校(原田英次校長、児童20人)で、同センター設立当時の60年前の献立を再現した「再現給食」を提供した。当時小学生だった伊田正則町長と幸田順一郎教育長も参加。当時のメニューを味わいながら現在の小学生と交流を深めた。

 同町によると同給食センターは1965年に建設。翌66年から町内の小中学生4千人を対象に学校給食の配食を始めた。徳之島では初で、まだ各学校での調理給食か家庭からの弁当持参が主流だった時代において「最先端の取り組み」として注目されていたという。

 設立から60年が経過した同センターは老朽化が進み、2年後には建て替えを予定。今回、設立当時の給食を再現することで歴史を振り返り、給食への関心を高めようと企画された。

再現された給食を味わいながら語り合う伊田町長と鹿浦小の児童たち=7日、県伊仙町

 この日は66年11月4日の献立を再現。メニューはコッペパン、チョコクリーム、牛乳、鶏汁の4品。鶏汁は当時のように骨付きぶつ切り肉を使い、同センターの森一途センター長は児童らに「骨に注意して食べて」と呼び掛けた。

 当時、犬田布小学生だったという伊田町長は「校長自らが脱脂粉乳を配膳していたのを記憶している。皆さんもたくさん食べて大きくなって」と笑顔。当時、阿権小学生だった幸田教育長は「小学4年生のときに給食センターができた。給食のおかげで好き嫌いがなくなった。皆さんも感謝しながら食べよう」と話した。

 鹿浦小6年の男児は「おいしかった」とコメント。同5年の男児は「いつもの給食と変わらないおいしさ。いつも給食は全部食べている」と元気よく話した。

再現された1966年11月4日の献立

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