地球への接近が約1300年ぶりとされる「レモン彗星(すいせい)」が10月29日、奄美大島で観察された。奄美市名瀬の麻井庄二さんが撮影。麻井さんは「雲が出てきて難しいかなと思ったが、しっかり写っていてうれしかった」と喜んだ。
麻井さんは同日、妻と2人で同市名瀬の大浜海浜公園へ。日の入りから約50分後の午後6時半ごろ、西の空をデジタルカメラで撮影した。肉眼では見えなかったが、写真には尾がたなびく彗星が捉えられていた。
国立天文台によると、レモン彗星は今年1月3日にアメリカのアリゾナ州にあるレモン山天文台で発見された。公転周期は千年を超え、次回の接近はおよそ1100年後。夕方の西の方角の低空で、11月上旬まで観察できそうという。

麻井さんが大浜海浜公園から撮影したレモン彗星(点線内が実際の彗星で、白線内は拡大したもの)=10月29日、奄美市名瀬

