児童や青壮年が取組披露 各地で豊年相撲・敬老会 奄美大島

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 鹿児島県奄美大島は豊年祭のシーズンを迎えている。14日は多くの地域で行事があり、子どもや青壮年による相撲の取組や余興などで五穀豊穣(ほうじょう)と地域の繁栄を祈願した。一部地域では敬老会も合わせて開き、お年寄りの長寿と健康を祝った。

 奄美市名瀬の根瀬部町内会(武原末明会長、83世帯126人)の豊年相撲祭は、午後1時半から根瀬部公民館であった。地域住民のほか、出身者などゆかりの人々が集い恒例行事を盛り上げた。

 力士たちの入場で開幕。神事の後、1歳と2歳の豆力士2人が土俵入りを行い、会場を沸かせた。

 未就学児を皮切りに、小学生らも次々と土俵に上がり熱戦を繰り広げた。後半は青壮年が力強い取組を披露。あいにくの雨模様となったが、観客も大勢駆け付けて力士に声援を送った。

 母方の祖母が根瀬部に住んでいるという伊津部小学校の児童は「友だちのお父さんらと練習して、5回勝つこと(5人抜き)ができた。楽しかった」と話した。

 武原会長(68)は「人が大勢集まり一年で最も地域が活気づく行事。年々相撲を取る人が少なくなり、豊年相撲祭の実施事態が厳しくなっている中、町内会役員、青壮年団、婦人会が協力して開催できたことをうれしく思う」と語った。

たくさんの声援を受けながら相撲を取る男児ら=14日、奄美市名瀬根瀬部

 

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