塩田知事、奄美プラム味わう 鹿児島県庁=旬の味覚に大満足、大和村・伊集院村長が贈呈

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 鹿児島県大和村の伊集院幼村長が2日、鹿児島市の県庁に塩田康一知事を訪ね、同村特産の奄美プラム(スモモ)を贈呈した。塩田知事は試食用に用意されたスモモをすべて平らげ、「とてもおいしい。懐かしい味わいで、夏が近づいていると感じた」と、旬の味覚に季節感を感じ取っていた。

 奄美プラムは初夏の味覚として人気の果樹で、同村が奄美大島最大の産地。村では約130戸の農家が栽培している。村産業振興課によると、2025年産は5月下旬から収穫期を迎えており、6月下旬まで出荷が続く見込みという。生産量は1~2月の天候不良などで着果が進まなかったことが影響、例年より少ない約20トンを見込んでいる。

 化粧箱(12個入り)に入った4L~5Lの特大サイズの奄美プラムを塩田知事に贈った伊集院村長は「色鮮やかで酸味と甘みのバランスの良い、例年通りのおいしい実が出来た。量が少ない分、今後は付加価値を付け高値で取り引きできるよう販路開拓に力を入れてきたい。農家の皆さんにいいものを作ってもらいながら産地を守り、販路を広げていきたい」と語った。

 スモモは大半が県内消費される見込みだが、同村などが設立した合同会社「ひらとみ」を通じ、都市圏の大手ホテルなどとの取引に向けた話し合いも進められている。村産業振興課は「希少価値を高め、1キロ1000円程度の価格で取り引きできれば、農家の収入増にもつながる」としている。

伊集院幼村長(右)から贈られた奄美プラムを試食する塩田康一知事=2日、鹿児島県庁

 

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