鹿児島県奄美大島・龍郷町の秋名小学校(七夕勉校長、児童20人)は9日、学校近くの田んぼで田植えを行った。児童や教諭に加え、保護者、校区内の住民らも協力。約50人が田んぼに入り、もち米の苗を植えた。
同校で長年続く稲作活動「あきな田ぶくろ物語」の一環。稲刈りや脱穀、餅つきなど1年を通し、地域住民と一緒になって米作りに取り組んでいる。
田んぼに入った参加者は横一列に並んでかがみ、ロープに付けた印に合わせて丁寧に苗を植えていった。慣れない様子の児童らは泥に足を取られながらも、住民に教わりながら343平方メートルの田んぼに苗を植えた。
てきぱきと作業を進めた6年生の女児は「おいしいもち米に育ってほしい」と笑顔で語った。
7日に入学したばかりの1年生3人も最後まで作業をやり抜いた。新入生女児の1人は「田んぼの中は少し気持ち悪かったけれど、しっかり苗を植えられた」と話した。

地域住民と協力して田植えをする秋名小の児童=9日、龍郷町