盛況! プレオープン 道の駅「とくのしま」=物販に行列、ステージにぎわう

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 鹿児島県徳之島町が同町花徳(けどく)に整備した道の駅「とくのしま」のプレオープンイベントが15日、現地であった。高岡秀規町長や福宏人教育長ら関係者がオープンを宣言し、ステージイベントも開催。物販コーナーには地場産の野菜や果物を求める買い物客が長い列を作った。敷地内にある「世界遺産センター」とともに22日に正式オープンの予定。

 道の駅「とくのしま」は、花徳と天城町を結ぶ県道伊仙亀津徳之島空港線沿いに、県と徳之島町が連携して整備した。敷地面積は6832平方メートル。建物は鉄骨平屋建てで、事業費は約4億7千万円(国6割、町3割、県1割負担)。屋内には物販コーナー、案内ステーション、飲食施設などを備える。46台が駐車できる駐車場と24時間開放のトイレは県が整備した。

 ステージイベントは亀津中吹奏楽部の演奏を皮切りに、母間保育所と花徳幼稚園の園児らによるダンスが披露され、施設のロゴデザインを手掛けた沖縄市在住のイラストレーター「pokkE104」さんのワークショップやお笑い芸人ナミキナミキさん(同町金見出身)の漫才もあった。

 物販コーナーではバナナ、メロン、タンカンなどの地場産食材や島内産食材を利用した加工品などを販売。2千円以上の買い物をした来場者対象のお楽しみ抽選も人気を呼んだ。島豚や島魚などを活用したメニューを用意した食堂や徳之島の自然や文化をVR(仮想現実)で楽しむコーナーもにぎわっていた。

 敷地内には遊具もあり、親子連れに好評。子ども3人と来場した福愛美さん(41)=亀津=は「島内には、買い物がてら子どもが遊べる施設は少ないのでオープンを心待ちにしていた。島外から友達が来た時にも重宝できそう」と笑顔を見せた。

 指定管理者として施設を運営する一般社団法人「とくのしま社中」=徳和瀬=の芝田竜星代表理事(47)は「町北部の振興と地場産食材の消費喚起などを目的に約5年かけて準備してきた。今後もフリーマーケットや子ども向けイベントなどを開催して島全体を盛り上げたい」と語った。

 道の駅は国土交通省が1993年に始めた制度。▽休憩▽情報発信▽地域連携─と三つの機能が求められ、国交省道路局が登録証を交付する。「とくのしま」は2月16日に国内1213件目の道の駅として登録された。登録は県内で23件目、奄美群島では奄美市住用町に次いで2件目。

徳之島町花徳に完成した道の駅「とくのしま」。左の建物は世界遺産センター(同町提供)

買い物客でにぎわった物販コーナー=15日、徳之島町花徳

 

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