鹿児島県奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の2023年度卒業式が5日、同校であった。新型コロナウイルス禍により自粛していた来賓の出席も再開し、専門課程を終えた第27期卒業生43人は、多くの出席者の祝福を受けながら〝建学の精神〟を胸に看護や介護、保育などそれぞれの道へ旅立った。
学科別の卒業生は看護36人、こども・かいご福祉7人で、島内外の医療機関、福祉施設、保育所などへの就職を予定している。奄美群島への就職予定者は24人。
向井校長は式辞で「この2、3年間で得た知識、技術、感性を磨きつつ社会的困難や問題を抱えた人々の力になってください」と卒業生を激励。在校生を代表し、比嘉千尋さん(2年)が「先輩方は何事にも全力で取り組む力、目標に向かって努力する力を本校で培ってきた。輝かしい未来に向かう姿を心より応援しています」と送辞を述べた。
卒業生の中岡かれんさん(看護学科)は答辞で「各分野の専門知識や技術だけでなく、離島においての医療、福祉の重要性についても考えることができた。これからは地域、社会に恩返しできるよう全力を尽くし、貢献していきたい」と抱負を語った。
式後はサプライズで同校エイサー部が演舞を披露。卒業生も飛び入り参加し、会場はにぎやかな空気に包まれた。