「敬老の日」(9月16日)を前に8日、奄美大島各地では集落や地区ごとに敬老会が開かれた。地域の若者や子どもたちが多彩な余興や相撲で場を盛り上げ、年長者らの健康長寿を祝った。
祖父と孫の土俵入りに笑顔 芦花部集落
奄美市名瀬の芦花部町内会(貴島和博会長)は、集落のコミュニティーセンターで敬老会を行った。63歳から97歳までの年長者約30人が出席。振る舞われた酒や料理を口に運びながら、地域の子どもたちによる歌や踊りの余興を楽しんだ。相撲ではチヂン(太鼓)を鳴らして力士たちに声援を送った。
土俵入りもあり、1歳2カ月を迎えた昌谷時輝(とき)ちゃんが、祖父の重江隆和さん(67)に抱かれて入場。元気な泣き声を上げる様子を会場の人々が笑顔で見守った。
八月踊りや六調もあり、地域住民らがにぎやかに交流の輪を広げた。貴島会長(62)は「学校の先生方やPTAにも協力してもらった。子どもたちもたくさん集まり、盛大にできてうれしい。今後は若い世代が(行事を)受け継いでくれたら」と話した。