新聞製作通し、古里の歴史学ぶ 鹿大生が企画=テーマは「奄美から見つめる明治維新の原動力」、中高生が参加

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鹿児島大学の学生有志が主催する新聞づくりワークショップ「ふるさと歴史調査隊」が24日、鹿児島県奄美市の名瀬公民館をメイン会場に始まった。「奄美から見つめる明治維新の原動力」をテーマに、鹿児島大の学生と地元の中高校生が協力して取材活動や編集会議などを行い、オリジナルの新聞づくりに取り組んでいる。

ワークショップは、新聞製作を通して地元の中高生らが古里の歴史を学び、その魅力などを再認識してもらうのが目的。県立大島高校新聞部の元部長で、現在は鹿大法文学部1年の赤井洸太さん(18)ら鹿大生でつくる実行委員会が企画した。

ワークショップには中学1年~大学1年まで8人が参加。初日は南海日日新聞社の記者から、記事の書き方や取材の基本などを教わり、編集会議を開いた後、名瀬の奄美博物館を訪ねて取材を行った。

参加者は事前の編集会議で「奄美と西郷隆盛」や「黒糖地獄」などを取材のキーワードとして設定。それを念頭に置きながら博物館の展示を見学したり、同館の学芸員にインタビューしたりして、記事の執筆に必要な情報を集めていた。

参加した大島高2年の生徒は「赤井先輩からイベントに誘ってもらい、歴史好きでもあったので喜んで参加した。取材を通して奄美の歴史に関する知識を深めることができた」と話した。

赤井さんは「参加者が記事を書く立場になることで、インターネット社会における情報リテラシーの重要性についても改めて考える機会になれば」と語った。

最終日の25日は紙面の編集作業に入り、手作り新聞を完成させる。実行委では11~12月にかけて鹿児島市でも新聞づくりワークショップを計画している。奄美大島で作成した新聞を、鹿児島市の参加者にも紹介する予定。

奄美博物館の喜友名正弥学芸員(中央)にインタビューする「ふるさと歴史調査隊」参加者=24日、奄美市名瀬

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