島口(方言)の継承などを目的とした第39回島口・島唄・民舞の祭典(鹿児島県徳之島町教育委員会主催)が6月30日、徳之島町文化会館であった。約200人が来場。島内の出演者8組が島唄や民舞、唄遊びなど、島口を生かしたさまざまな演目を披露した。
島口・島唄の発表と鑑賞の場を提供し、郷土文化の伝承へ向けて関心を高めることなどが目的の恒例行事。大島地区文化協会連絡協議会が定めた「方言の日」(2月18日)に合わせて2月下旬に開催していたが、農繁期が重なることから、2018年からは夏場に開催している。
今年のテーマは「シマグチよ甦(よみがえ)れ。島の心を見直そう」。イベントの趣旨から、来賓の高岡秀規町長と主催者代表の福宏人教育長らも島口であいさつした。ステージには団体、個人など島唄5組、島口1組、民舞2組が出演。音楽教室「ミュージックワイド」の小学生グループは島唄の「朝花節」「国直(くんにょり)よね姉(あご)節」を披露した。
同グループで歌とおはやしを務めた亀津小学校の児童は「緊張して少し間違ってしまったけど、何とかまとめられた」と舞台を振り返り「普段島口を使う機会は少ないけどうまく歌えるために島口の勉強は必要。今後、おじいちゃんに教わっていきたい」と話した。