大島紬の織り技術者を育成する本場奄美大島紬技術専門学院(校長・牧雅彦本場奄美大島紬協同組合理事長)の2022年度修了式が28日、鹿児島県奄美市名瀬の市産業支援センターであった。2年間の課程を修了した4人の門出を祝い、一人一人に修了証書が手渡された。
22年度の修了生は奄美市名瀬の直田みどりさん(60)、寿賀るみさん(55)、有村美由紀さん(35)、龍郷町瀬留の重井香織さん(38)。同学院の累計修了生は延べ506人となった。
牧校長は式辞で「大島紬は奄美の歴史ある伝統産業。皆さんは中でも大事な織りの工程を習得された。これからも技術向上に務め、産地活性化のために役立って」と激励した。
修了生を代表して答辞を述べた重井さんは「人と人のつながりの中で、深みと繊細さがある大島紬が出来上がる。早く一人前の職人になれるよう日々努力したい」と話し、同学院の指導者や共に学んだ仲間たちに感謝を伝えた。