原料はハブ、クラフトビール 奄美DNA=「強烈な味わい楽しんで」

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鹿児島県奄美群島産の食材でクラフトビールを製造する奄美DNA(本社・伊仙町伊仙、平泰造代表取締役)は、奄美大島などに生息する毒蛇のハブを原料に使った新商品を開発した。「奄美ハブW-IPA」の商品名で、高いアルコール度数や強い香りと苦味が特徴。インパクトある商品を追求した平代表取締役は「クラフトビールを通じてハブ、そして奄美を国内外に発信したい。強烈な味わいを楽しんでほしい」と語った。

南海日日新聞【写真】奄美DNAが製造したクラフトビールの新商品「奄美ハブW-IPA」(左)

 

同社は2022年、奄美市名瀬にビアホールを併設した奄美群島唯一の麦酒醸造所「奄美ブリュワリー」を開業。これまでに島バナナや黒糖、海塩など群島産の食材と麦酒醸造のスタイルを組み合わせ、6種類のクラフトビールを製造した。

南海日日新聞【写真】ハブ

新たに原料として注目したハブは、猛毒で恐れられる一方、畏怖の対象として自然環境を守る存在でもある。「魔除け」や「金運上昇」の象徴とされ、生命力の強さから健康補助食品や滋養強壮剤などにも使われている。

ハブとアルコールの組み合わせと言えば、土産物などでも知られる「ハブ酒」があるが、平代表取締役は世界中で飲まれているビールに着目。「ハブと組み合わせることで、奄美を強く売り出せるのではないか」と考え、同市名瀬の奄美観光ハブセンター協力の下、黒焼き無毒化したハブを粉末状にした健康補助食品「奄美ハブキモ」を醸造過程で混ぜ込んだ。

奄美観光ハブセンターの中本美智子所長は「ハブを身近に感じられるようなアイデアが良い。観光客はもちろん、島の人も楽しめたら」と期待を寄せた。

奄美ハブW-IPAは同社醸造所に併設したビアホールで提供するほか、1月20日から土産品店で販売予定。

 

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