「日置市の魅力を五感で楽しむ」日置市観光モニターツアーの1日を紹介します。

「日置市の魅力を五感で楽しむ」日置市観光モニターツアーの1日を紹介します。

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2021年3月6日に鹿児島県在住の外国人の方々を対象に、日置市観光モニターツアーが開催されました。中国やベトナム、シンガポールなど7ヶ国の出身者、15名が参加しました。

親しみのある日置市観光ガイド協会のガイドさんに導かれ、甲冑を着た武将と触れ合ったり陶芸体験に夢中になったりと、日置市の主要スポット7ヶ所を全身で楽しむ1日となりました。

伊集院駅で武将と出会い、徳重神社で歴史に触れる

観光バスに乗って鹿児島中央駅を出発。一行は最初の目的地である、伊集院駅へ向かいます。新型コロナウイルス感染症対策のため、バスの入り口には消毒液が設置され、座席もゆったりとした間隔が取られていました。

高速道路を利用し、20分ほどで伊集院駅に到着。
出迎えてくれたのは、島津義弘公の銅像と甲冑を着た武将たちです。

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甲冑を着ているのは、戦国島津ゆかりの地である日置市を盛り上げるために日置市職員で結成された「ひおきPR武将隊」の方々。重厚感のある甲冑を身にまとい、当時の武将さながらの迫力で、日置市の魅力を日本全国に発信しています。

甲冑の武将に誘われ、一行は伊集院駅の中へ。駅の中も戦国時代の雰囲気たっぷりで、日置市の歴史を身近に感じることができました。

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伊集院駅で武将隊の皆さんと触れ合った後は、10分ほど歩いたところにある徳重神社へ。案内してくれたのは「日置市観光ガイド協会」のみよこさんと、ひとみさんです。

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毎年10月の第4日曜日と前日の土曜日に行われる妙円寺詣りの紹介や、2018年に放送された大河ドラマ西郷どんの話題を交えたトークに、参加者も聞き入っていたようでした。また妙円寺詣りの際に歌われる「妙円寺詣りの歌」のちょっとした実演もあり、参加者から拍手が送られていました。

片平観光農園で、旬のいちご狩り

徳重神社で日置市の歴史に触れた後は、片平観光農園へ。いちごの旬の季節だったこともあり、たくさんのお客さんが足を運んでいました。

片平農園はいちご狩り専門の観光農園で、高設栽培(腰ぐらいの位置での栽培)でいちごを育てているため、ハウス内でしゃがむ必要がありません。よって子どもからお年寄りまで、幅広い世代の方々が無理なくいちご狩りを楽しむことができます。

農園の方からいちごの摘み方と注意事項について説明を受けた一行は、いちごハウスの中へ。摘みたての赤々としたいちごに興奮しつつも、一粒ずつ大切にいただきました。

ハウス内では、さつまおとめ、さがほのか、恋みのりといった品種が育てられています。同じいちごでも種類によって酸味が強かったり、後味が違っていたりと品種の違いを感じることができました。

お昼ごはんは、江口蓬莱館で海鮮丼

いちご狩りを楽しんだ後は、江口蓬莱館に移動して、お昼ごはんをいただきました。

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片平観光農園に引き続き、こちらもお客さんが多く店内はほぼ満席。人混みが気になる方は、外の食事用テラスを利用することができます。

海鮮丼の他にも、さしみ定食やにぎり定食など、日置市の豊かな海産物をおいしくいただくことができます。
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食事の後はレストランに併設されている特産品コーナーで、お土産を購入。生産者の名前が書かれた野菜から、その日に水揚げされた鮮魚や加工品まで。幅広い商品と品数に、思わず目移りしてしまいました。

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お買い物の後は外のテラスから繋がる、広い砂浜へ。地元の人が釣りをしている風景を遠目に見ながら、のんびりとして時間を過ごすことができました。

美山陶遊館で陶芸体験

お腹が満たされた後は、陶芸のまち美山に移動。訪れたのは、美山陶遊館です。

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こちらでは美山をはじめとする日置市内を拠点に活動する様々な作家さんの焼き物を見学、購入したり、ろくろを使ったオリジナルの陶芸体験ができます。

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陶芸体験では先生が土台を整えてくれるので、初心者でも気軽に挑戦できます。エプロンの貸し出しもあるため、洋服が汚れる心配も少ないです。

参加者はマグカップやお茶碗、お皿などから自分の作りたい形を選び、ろくろの前へ。一見すると難しそうですが、案外グシャッと変形することなく、スムーズに形を整えていきました。

焼きあがりは約1ヶ月後で、遠方の場合は発送(送料別途)も可能とのこと。
400年を超える薩摩焼の歴史に触れ、日置市の旅の思い出が一気作れる美山陶遊館。オススメですで。

嘉之助蒸溜所の見学とウイスキーの試飲

少々体を動かした後は、小正醸造株式会社 嘉之助蒸溜所に移動。
明治時代から長きにわたって焼酎作りを行ってきた小正醸造ですが、2018年からはウイスキーの製造にも力を入れています。

ジャパニーズ・ウイスキーとして国内だけでなく、海外からも注目されている嘉之助蒸溜所。コの字型の建物ではウイスキーの購入だけでなく、蒸溜所の見学も可能です。
製造行程を1つずつ追うように設計された建物は、完成に近づくほどにウイスキー特有の香りが部屋全体に広がります。お酒があまり得意ではない人でも、小正醸造の歴史やウイスキー作りに対する情熱に胸を打たれるのではないでしょうか。

一通り蒸溜所を見学した後は、THE MELLOW BARと名付けられた海を見渡せるバー空間でテイスティング体験を。この日は3種類のウイスキーを飲み比べました。その場で飲みきれない場合は、持ち帰りも可能です。

入り口近くのショップでは、嘉之助蒸溜所のロゴが入ったモルトグラスや、ウイスキーを保管する樽の端材で作られたコースターなども販売されています。

よしとし軍議場で、甲冑体験

さて、いよいよ最後の目的地である「よしとし軍議場」に到着しました。
こちらは旧吉利小学校跡地の校庭の一角に作られた、戦国時代の軍議場をイメージした施設です。

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フォトスタジオや貸しスタジオとしての利用も可能で、甲冑体験もできます。甲冑は島津家をモチーフとしたデザインだけでなく、徳川家康風や伊達政宗風といった数十種類の甲冑の中から好きなデザインを選ぶことができます。

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また大人だけでなく、子ども用の甲冑も用意されていて、端午の節句の記念など親子で楽しむことができます。

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スカートやワンピースの方も鎧下着(作務衣)を着用したうえでの着付けなので安心です。胴や兜、脛当てなど、10個のパーツに分かれている甲冑を1つずつ身に付け、最後は腰に刀をさして完成。

甲冑を身につけた後は、外のグラウンドで撮影を。軍議場を背景に甲冑姿での撮影に、非日常感を味わうことができました。

少々重さがあるものの、全く動けないということはなく、着物を着ているような感覚と似ています。「昔はこれを着て戦っていたのか…」としみじみ思う瞬間でした。

グループで集まると、まるで武将隊。普段中々できない体験に大興奮の皆さんでした。

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日置市の魅力をたっぷり楽しんだ1日となりました

よしとし軍議場で武将になりきった後は、出発地点の鹿児島中央駅へ。
朝から夕方まで一緒に過ごしたことで参加者の皆さんの距離も縮まったのか、帰りのバスの中には穏やかな雰囲気が流れていたように思います。

1日で日置市の主要スポット7ヶ所を巡った観光モニターツアー。
日置市の魅力を歴史、文化、食と満喫することができました。

鹿児島中央駅から車で30分ほどの「戦国島津ゆかりの地 日置市」
アフターコロナ後の観光スポットとして、とってもオススメです!

ぜひ足を運んでみては、いかがでしょうか。

[テキスト・写真:福島 かざり(かざぐるま) 取材:2021年3月]

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