西郷翁の遺徳しのぶ 龍郷町 7年ぶり上陸記念祭

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 1859年から2年8カ月の間、鹿児島県龍郷町で過ごした西郷隆盛の奄美大島上陸を記念する「西郷南洲翁上陸記念祭&おでもりフェスティバル」が1日、同町の西郷ゆかりの地であった。上陸記念祭は新型コロナの影響でしばらく途絶えていたが、2019年以来7年ぶりに開催。今年は島唄ライブなどのフェスティバルも同時に開き、多くの人が参加した。

上陸記念祭に合わせて開いた「おでもりフェスティバル」=1日、同町龍郷の西郷小浜公園

 イベントは、西郷の遺徳をより多くの人々に伝えようと企画。NPO法人南洲翁龍愛未来塾(住友智光理事長)が主催し、志塾・西郷塾(久保明雄塾長)が共催した。

 西郷は1859年の旧暦1月12日、同町久場の阿丹崎海岸に上陸したとされる。同日は西郷に扮(ふん)した同町在住の男性が漁船の船頭に立ち、沖合から阿丹崎海岸へ上陸するまでの様子を再現。島役人や島妻である愛加那役の女性らが出迎えた。

西郷隆盛が島に上陸する場面の再現した記念祭=1日、龍郷町久場の阿丹崎海岸

 「おでもりフェスティバル」は、同町龍郷の西郷小浜公園で開催。地元ダンススタジオの子どもらによるダンスパフォーマンスや、前山真吾さんら地元唄者による島唄ライブで盛り上がった。会場には飲食や雑貨など出店ブースも設けられ、来場者に地場産品をPRしていた。

同公園は、西郷が潜居し、愛加那との長男・菊次郎が誕生した龍家の跡地でもある。来場者は、西郷ら家族の当時の暮らしにも思いをはせながらイベントを楽しんだ。

 フェスの開催前には、西郷の最初の潜居地である「美玉新行居住跡」など、龍郷集落内でゆかりの地巡りもあった。久保塾長は「上陸記念祭は、志塾・西郷塾が2016年から企画、運営してきた大切な取り組み。来年の西郷翁(おう)生誕200年記念行事につながる第一歩となれば」などと述べた。

 住友理事長は「失意の底にあった西郷翁を立ち直らせた奄美の自然や文化、結いの心を多くの人に伝えるとともに、子どもたちの活躍機会や、出店を通じた生産者支援にもつながるイベントとして、今後も継続開催していきたい」と語った。

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