鹿児島県が主催する「大島紬産地モニターツアー」は21日、奄美大島の奄美市や龍郷町であった。一般消費者が対象のツアーとしては初開催で、関東、関西、四国など全国各地から20人が参加。機織り見学や泥染め体験などを通して、伝統工芸制作の一端に触れた。
ツアーは大島紬の魅力を体感・発信する機会創出のため、県外の一般消費者を対象に実施した。参加者は「きものsalon」の雑誌とウェブで募集。20日から3日間の行程でトークショーや展示会、制作工程の見学や体験が組まれた。
21日は、龍郷町の染色工場で泥染めを体験。参加者は泥染めの工程や素材について学び、シャリンバイや泥を使ってストールを染め、思い思いの絞りで模様を付けてオリジナルの一品を仕上げた。
東京都から参加し、奄美は初めてという杉浦亜衣子さん(52)は「制作工程や、染めは泥だけでないことを知り大島紬に理解が深まった。中高生に着付けを教えており、この体験を若い人にも伝えていけたら。いつか自分の紬がほしい」と感想。
南里希帆さん(54)は「大島紬は染めの工程を何十回もやると聞いて気が遠くなるような作業で手が込んでいると感じた。昔の人もこうやっておしゃべりしながら染めていたのかと思いをはせ、タイムスリップしたような気持ち」と笑顔で話した。

ストールの泥染め体験を行う「大島紬産地モニターツアー」の一行=21日、県龍郷町

