調査研究の成果を発表 奄美大島の児童生徒ら 鹿大かごしま未来創造ラボ

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 児童生徒の理科系の探求活動をサポートする「かごしま未来創造ラボ」奄美ラボの学習成果発表会が15日、鹿児島県奄美市名瀬の鹿児島大学国際島嶼(とうしょ)教育センター奄美分室であった。小学5年生から中学3年生までの12人が、1年間の研究成果を発表。さらなる探求活動へ意欲を高めた。

 ラボとは日本語で研究室や実験室などを指す英語の略称。かごしま未来創造ラボは、鹿児島大学が日本科学技術振興機構の支援を受けて2024年度から奄美大島を含む県内3地区で実施。理科系の探求活動に意欲、関心のある子どもたちを対象に大学が有する資源、人材を生かし、その活動をサポートしている。

 奄美では25年度、受講生が奄美大島の森や山道で生物観察をしたり、座学で統計の基礎を学んだりしたほか、独自の手法で探究活動に取り組んだ。

 発表会では受講生が「カイガラムシからソテツを守るには」など、それぞれのテーマで調査・研究した成果を発表した。

 宇検村立名柄小の児童は、海辺で遊んでいて偶然見つけたというスナホリガニの島内での分布状況や種類を調査。島内各地の海岸でスナホリガニを調べ、「個体の色や模様は生息している海岸の砂が関係していると考えられる」と考察。「今後はスナホリガニ類を飼育し、捕食行動などの生態を観察したい」と話した。

 奄美市立赤木名小の児童は、もともとは奄美にいなかったウラナミシロチョウの交尾個体を島内で発見したのをきっかけに、奄美大島に定着しているのかを調べた。笠利地区での発見記録と食草の調査、専門家への聞き取り、気温や台風などの気象条件の検討結果を踏まえ、「定着できる可能性は高まってきたが、決定的な証拠は得られていない。今後も継続的に調査の必要がある」とまとめた。

 発表内容については、朝日小の藤﨑博隆校長、県大島教育事務所の白田真澄指導主事らによる評価や質問、助言もあった。

 発表会後は25年度のラボの閉講式もあり、奄美ラボ・特任専門員の久野博幸さんは「理科に関心の高い子どもたちがそろっている。この中から将来の研究者が誕生してくれたら」と期待した。

研究・調査結果について発表する奄美ラボの受講生=15日、奄美市名瀬

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