鹿児島県徳之島の小中学生が演じるご当地ミュージカル「シマヌエイリアンズ」(徳之島町教育委員会主催)が25日、徳之島町文化会館で上演された。同町在住の元ミュージカル劇団員・大樂大聞さんが脚本、作曲、演出を手掛けたオリジナル作品で、徳之島の森を舞台に外来種の問題や人との共存を考える物語。出演者は大人顔負けの本格的な演技と舞台演出で来場者を魅了した。
舞台は町が2024年度に始めた「とくのしま劇団」事業で上演。演劇を通して創造性や表現力を向上させ、徳之島の郷土学習の一環とするもの。今年は徳之島町と天城町の小中学生17人が出演した。
ストーリーは、希少種の乱獲を防ごうと森に入っていた人間がケンムンの仕業で虫の姿にされてしまい、外来種の虫たちと友情を育みながら人間に駆除されるまでの自然界のおきてを描く。
児童生徒たちは、島口漫談家・東三彦さんに学んだ徳之島方言のセリフにも劇中でチャレンジ。一人何役もこなしながら90分の壮大な物語を演じ切った。主人公の女性役を熱演した天城町立西阿木名小学校三京分校の児童は「役の気持ちや背景を想像したり考えたりして演じることができた。とても楽しかった」と笑顔。
奄美市名瀬から鑑賞に訪れた瀬戸口マキさん(59)は「衣装も素晴らしく、全員が徳之島の子どもたちというのがすごい。とてもかわいく、ストーリーも分かりやすく伝わった」と感心しきりだった。

「シマヌエイリアンズ」を熱演するとくのしま劇団の団員ら=25日、徳之島町文化会館

