鹿児島県奄美市が制定した「紬の日」の5日、同市名瀬の県大島支庁では職員ら35人が地元の伝統工芸品である本場奄美大島紬を着用して登庁し、業務に励んだ。伝統的な泥染や草木染に龍郷柄、白大島などさまざまな染色、デザインの紬をまとい、庁舎は新年らしく華やいだ。
同庁舎では大島紬への理解向上と産業振興への貢献を目的に、希望する職員らが年始に大島紬を着て業務を行う日を設けている。
県所有の紺色の大島紬を着用して出勤した地域保健福祉課の山下玲奈さん(23)は、初めて紬に袖を通した。「実際に着用することで奄美の伝統文化を近くに感じる。軽くて着やすく、体にフィットする」と笑顔を見せた。
羽織はかま姿で登場した松藤啓介支庁長は「和服は背筋が伸びる。特に大島紬は軽くて暖かいし、肌触りもいい」と着心地を語り、本場奄美大島紬の振興へ向け「どこの業界も人材不足は課題だが、大島紬が若者にとって魅力ある仕事になるためのお手伝いをしていきたい」と意欲を示した。
職員らは記念撮影後、着物姿のまま業務へ。背筋を伸ばし、晴れやかな表情でそれぞれの仕事に取り組んでいた。

大島紬を着用し業務に当たる職員ら=5日、県大島支庁

