来館者4万5980人に 徳之島世界遺産センター きょう開館1年 徳之島町

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 鹿児島県徳之島町花徳にある徳之島世界遺産センターが22日、オープンから1年を迎えた。21日現在、来館者数は累計4万5980人に。同日、開館1周年を記念したイベントが同センターで開かれ、クイズ大会やオープンまでの裏話を紹介するトークイベントで盛り上がった。

 徳之島世界遺産センターは2021年7月に徳之島が世界自然遺産に登録されたのを受け、24年12月22日に開館。「生物多様性」の価値を伝える約150種類の動植物を配置したジオラマや、親子で楽しめるキッズスペースなどが人気を呼んでいる。

 21日の記念企画では「遺産センターの『ミライ』を語ろう!」と題したトークイベントを実施。同センターの構想段階から携わった環境省徳之島管理官事務所の自然保護官補佐(アクティブレンジャー)の中澤孝さん(46)が開館までの経緯を解説した。

 ジオラマの箱庭は徳之島の植物を輸送して京都で制作し、どんな種類を収めるか選ぶのに悩んだ話や、撮影では深夜の森でトゲネズミが背中にいたエピソード、ハブを撮るためにスタッフがおとり役となってハブを動かして撮影した秘話などを紹介した。

 同センターの未来について語り合う時間では、来場者から「どんぐりプールが好き」「外来種のモクマオウは駆除後に何か再利用できないかなど知りたい」といった意見が寄せられた。

 イベントを企画した中澤さんは「オープンから1年がたち、来場者の感想を聞いてみたかった。これからも期待に添えるイベントを模索していきたい」とコメント。同センター管理運営協議会の中島美和事務局長は「この施設は自然を『勉強』する場所ではなく『感じる』場所。もっと徳之島の生き物を身近に感じ、自然を好きになってほしい」と話した。

オープン1年を記念し、徳之島世界遺産センターの未来について来場者と語り合ったトークイベント=21日、徳之島町花徳の同センター

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