来春の第98回選抜高校野球大会の「21世紀枠」県推薦校に選出された鹿児島県徳之島町の県立徳之島高校への推薦状伝達式が1日、同校であった。同校が21世紀枠の県推薦を受けるのは2005年以来2回目。毎日新聞社の取違剛鹿児島支局長から推薦状を受け取った上田勇一校長は「この誉れを胸に、生徒たちと一緒に精進していきたい」と話した。
奄美群島内の高校が21世紀枠の推薦校に選ばれるのは、13年の大島高校以来12年ぶり。12日に九州地区からの推薦校1校が決定し、来年1月30日に全国から2校が選ばれる。
取違支局長は「野球に取り組む真摯(しんし)な姿勢が他校や地域に良い影響を与えたことなどが高く評価された」と述べ、「離島で思いを一つにし、地域や子どもたちに大きな力を与えてくれた。心から敬意と感謝を申し上げる」とエールを送った。
野球部を代表して嶋田雄心主将は「うれしい気持ち。選ばれた実感が湧いてきた」と述べ、安堵(あんど)した表情。「先を見過ぎずに一球一球を大切に日々練習している。甲子園の舞台に立つのにふさわしいチームとなるために、甲子園に行っても勝ちきれるチームになるよう練習を続ける」と意気込みを語った。

県高野連からの21世紀枠推薦校の表彰伝達を受ける上田勇一校長(左から2人目)=1日、徳之島高校

