「徳之島虹の会」が社会貢献表彰 安倍昭恵財団会長、活動を視察 糸木名小児童と当部林道散策

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 鹿児島県徳之島の伊仙町に拠点を置くNPO法人徳之島虹の会(政武文理事長)が、公益財団法人社会貢献支援財団(安倍昭恵会長)の第64回社会貢献者表彰を受けることが決まった。県内の受賞は同会だけ。12月に東京で行われる表彰式を前に安倍会長が14日、徳之島を訪問。同会の案内で、伊仙町の糸木名小学校の児童と一緒に天城町の当部林道を散策し、会の活動を視察した。

 社会貢献者表彰は、各分野で顕著な功績を残しながらも社会的に報われる機会の少ない個人や団体が対象。今回は国内外の30団体が受賞する。

 徳之島虹の会は2011年に設立。島の子どもたちへの環境教育や希少野生動物の保護パトロールを行い、徳之島の自然や文化を守り伝える活動が評価された。

 当部林道ではアマミノクロウサギのフンの塊やケナガネズミが食べ残した松ぼっくりなどを発見しながら希少動物たちの生態系について観察。その後、糸木名小で児童と一緒に給食を食べたり、徳之島虹の会と意見交換会をしたりして交流を深めた。

 安倍さんは「徳之島は自然環境がそのまま残っており、好奇心旺盛な子どもたちが身近にその環境を楽しめる状況にあり素晴らしい」とコメント。徳之島虹の会の政理事長(73)は「長年の活動が認められたことは誉れなこと。今後も精力的にこの島の宝を保全する活動に取り組んでいきたい」と語った。

当部林道を散策しながら糸木名小の児童と交流を深める安倍昭恵さん(右)=14日、天城町

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