パリ五輪女子やり投げ金メダリストの北口榛花選手ら世界で活躍する日本航空(JAL)所属の陸上4選手が24日、鹿児島県奄美市の安田壮平市長を表敬訪問した。同日に奄美市で始まった「JALアスリートアカデミーin奄美」で地元の子どもたちを指導するため来島。同プログラムや合宿で過去にも奄美を訪れている北口選手は「(このプログラムは)子どもたちから元気をもらって、次のシーズンまた頑張ろうって気持ちにさせてもらえる特別な機会」などと語った。
来島したのは、北口選手のほか、パリ五輪やロンドン世界陸上に出場した山本凌雅選手(三段跳び)、村竹ラシッド選手(110メートル障害)、鵜澤飛羽選手(短距離走)。
市長表敬には同アカデミーを主催する日本エアコミューター(JAC)の増村浩二社長も同行した。各競技や奄美大島の食などについて歓談し、「鶏飯や黒糖焼酎をいただいた」という村竹選手と鵜澤選手に、安田市長が「われわれの元気の源です」とミキ(奄美の伝統的発酵飲料)を勧める場面もあった。
表敬訪問を終えた4選手は、市役所庁舎2階のゆらいどころ(待合広場)で職員や来庁者らに一言ずつあいさつ。初来島の鵜澤選手は「島の雰囲気が好き。自然が豊かでご飯もおいしい」と感想を話した。
JALアスリートアカデミーは、地方を中心に巡回して子どもたちにスポーツの楽しさを伝え、地域との交流を育むプログラム。2022年から奄美大島を皮切りに全国各地やタイ・バンコクで行われている。今回は奄美市の名瀬運動公園陸上競技場で24、25の両日あり、小中学生、高校生、一般合わせて約300人の参加を予定している。

JALアスリートアカデミーのため来島し、安田壮平奄美市長(中央)と面会した山本凌雅選手(左)、北口榛花選手(左から2人目)、村竹ラシッド選手(同4人目)、鵜澤飛羽選手=24日、奄美市

