沖永良部民謡協会主催の音楽イベント「浜風とぅ唄遊び」が9月27日夕、鹿児島県知名町のメントマリ公園であった。参加者は島唄や民謡に合わせて三味線を弾いたり、歌ったり、曲をさかなに飲食を楽しんだりと、思い思いに唄遊びを満喫した。
同イベントは、民謡コンクールや藝術(げいじゅつ)祭と並び、同協会が行う独自行事の一つ。誰もが自由に集い、昔ながらの唄遊びを楽しむとともに、それを次世代につないでいくことを目的に開いている。
唄遊びは夕日が沈み、辺りが薄暗くなった午後6時半ごろ開始。会場では、御酌(くじゃく)節を皮切りに、沖永良部島で親しまれている島唄や民謡が次々と流れた。暗くなるに連れて来場者も増え、午後7時ごろには100人を超えた。参加者は、海沿いの公園で潮風を感じつつ、月見も楽しみながら唄遊びに興じた。
同協会の赤地一成会長(59)は「コンクールとは違い、それぞれがざっくばらんに唄遊びを楽しむ場。大勢の人が集まってくれ、雰囲気も最高」と盛会を喜んだ。

思い思いに唄遊びを楽しむ参加者ら=9月27日、知名町