太陽と地球、月が一直線に並び、地球の影に月が完全に覆われる現象「皆既月食」が8日未明、全国各地で観測された。鹿児島県奄美大島でも南西の空で陰り始めた満月が、次第に赤銅色に染まる幻想的な姿を見せた。
国立天文台によると、日本で観測できたのは2022年11月8日以来、約3年ぶり。今回は午前1時半ごろに「部分食」が始まり、同2時半から約1時間半、月が地球の影に完全に隠れる「皆既食」が続いた。
この日、宇検村から見た南西の夜空は時折雲に覆われたものの、食の最大の時刻(午前3時12分)が近づくと次第に快晴となり、月が赤黒く染まった。
皆既月食が次に日本で見られるのは、来年の3月3日。

月が赤銅色に染まった皆既月食=8日午前3時ごろ、宇検村
 
                                     
		

