末永く見守って 「日本一のガジュマル」を整枝 和泊町・国頭小

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 鹿児島県沖永良部島・和泊町の国頭小学校(伊口裕喜校長)校庭にあるガジュマルの整枝作業が24日、行われた。樹齢126年となる大木で、高所作業車を使い、6人がかりで終日作業。同校の職員らは、長年同校の歴史と子どもたちを見守ってきたガジュマルの長寿を願った。

 同校のガジュマルは1898年、同校の第1回卒業生が植樹した。高さ約7メートル、枝張り約22メートル、幹回り約6メートルで、傘を広げたような枝張りが特徴。1990年、読売新聞社と国際花と緑の博覧会協会が選定した「新日本名木百選」に選ばれたことから「日本一のガジュマル」の呼び名で親しまれる。町天然記念物にも指定されている。

 伊口校長によると、樹齢100年のころに樹勢の衰えが懸念され、樹木医に相談。気根を切らずに根付かせるようにしたところ、次第に樹勢が回復した。一方、気根上部の枝葉が大きくなり過ぎ、樹姿が崩れてしまったという。

 ガジュマルの整枝は同校卒業生の寄付を受けて業者に依頼。初の大規模な手入れで、伊口校長は「今後も年に1回、PTAに協力いただきながら細かい剪定(せんてい)をしていく。校訓にもあるように、子どもたちがガジュマルのようにたくましく育つよう、これからも見守ってほしいと願う」と話した。

大規模な整枝作業を行った国頭小学校の「日本一のガジュマル」=24日、和泊町

 

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