「奄美市市制施行20周年記念奄美博物館ヘビ展」が26日、鹿児島県奄美市名瀬の同館で始まった。今年の干支(えと)であるヘビにちなんだ企画展。奄美大島に生息するヘビの標本や写真などが並び、同館学芸員の平城達哉さんは「いろんな視点からヘビを学べるので、ヘビが苦手な人も詳しい人も理解を深める機会にしてもらえれば」と来場を呼び掛けている。8月31日まで。
奄美大島にはハブやヒャンなど有毒4種、アカマタやリュウキュウアオヘビなど無毒4種計8種のヘビの仲間が生息している。
企画展では、剝製や骨格標本など47点、写真57点が並ぶほか、鳥のシジュウカラはヘビを発見すると鳴き声を通じて仲間に伝えているなど、近年発表された知見も紹介。アマミトゲネズミやアマミノクロウサギ、ルリカケスなどハブによる捕食が確認された種の剝製や「南島雑話に描かれたハブ」の展示もある。
入館は通常の入館料(一般310円、大学・高校生150円、小中学生100円)。奄美市内の小中高校生は夏休み期間限定で無料。問い合わせは、電話0997(54)1210奄美博物館へ。

奄美大島に生息するヘビの標本や写真などが展示されている企画展=26日、奄美博物館