鹿児島県奄美大島を中心に生産される伝統工芸品・本場奄美大島紬の染料に使われ、奄美の人々になじみの深いシャリンバイ(テーチ木)が見頃を迎え、白い花が島の風景に彩りを添えている。
好天に恵まれた4日、宇検村湯湾の同村総合運動公園前の歩道を歩くと、満開の花と生き生きとした緑の葉がそよ風に揺られて、春の心地よさを告げていた。
葉が枝先に輪生状に出て花が梅に似ていることから和名は「車輪梅」。海岸付近の岩場や尾根筋に自生し、街路樹としても親しまれている。

奄美大島の風景を彩るシャリンバイの白い花=4日、宇検村