徳之島高校生と日本航空(JAL)グループなどの企業が連携して開発した新食感スイーツ「琥珀(こはく)島」の完成披露発表会が2月27日、鹿児島県の徳之島町役場で開かれた。寒天を煮溶かして作る和菓子「琥珀糖」を、徳之島の黒糖を用いて作った商品。試食会もあり、参加者はシャリシャリと音をたてながら甘くてつるりとした食感を味わった。
同校とJALグループはこれまでにも連携して商品開発に取り組んでおり、琥珀島は4商品目。
和菓子の琥珀糖は外側がカリカリシャリシャリ、内側がつるりとした食感が特徴。開発に携わった同校生徒によると、10代を中心にブームとなっている一方、黒砂糖は「味にくせがあり、後味が悪い」として、若い世代は小さい黒糖を選んで食べる傾向にある。
そうしたことから、黒糖を使った琥珀糖が開発できれば黒糖に対する若年層のイメージアップにつながると企画。徳之島町母間の製糖会社「農夢ワールド」とも連携し、約1年かけて開発した。
完成した琥珀島は、純黒糖を使いアマミノクロウサギの形をした「純黒糖」と、スモモを使ったピンク色の「すもも」、パッションフルーツの種もちりばめた「パッションフルーツ」の3種類。3種1セットとして、4月ごろからふるさと納税の返礼品や道の駅などで販売する予定。試食した関係者らは「香りが良い」「上品な和菓子のよう」と評価した。
開発に関わった徳之島高校の生徒は「無添加なのがこだわり。商品を食べてもらうことで少しでも黒糖と徳之島を知ってもらうきっかけになれば」と話した。

「琥珀島」を手に笑顔を見せる徳之島高校生たち=2月27日、徳之島町役場

生徒が開発した商品=2月27日、徳之島町役場